Falconsのメンバーになるまでの流れについて説明します。


 UTYO Falconsの正式名称は、「東京大学E.S.S.ディベートセクション」です。この名前が示す通り、FalconsはE.S.S.という大きなサークルに所属しており、全部で5つあるセクション(Debate、Disucussion、Drama、Practical English、Speech)の1つとして活動しています。

 このため、Falconsの活動に参加するには、まず最初にE.S.S.に所属する必要があります。E.S.S.とは、「English Speaking Society」の略で、様々な活動を通じて英会話の力を伸ばそう、という趣旨のサークルです。ふつう、一部の例外を除いてE.S.S.は各大学に1つずつあり、その大学の学生でないと所属できない場合がほとんどです。UTの場合も、参加するにはまず東京大学の学生になる必要があります(一方で、慶応のKDSのように、どの大学の学生でも参加できる「インカレ」と呼ばれるサークルもあります)。

 一般に、E.S.S.は1学年50人〜100人と規模が大きいことが多く、UTの場合も1学年50人、計100人程度の大所帯で、1・2年生が通う駒場キャンパスでは最大の文系サークルとなっています。

 これから大学生になる皆さんは、入学すると同時にものすごい数のサークルの勧誘を受けるわけですが、注意して見ているとE.S.S.の人間もちらほら混じっているはずなので、まずはそこで話を聞きましょう。仮に見つけられなくても、これだけ大規模なサークルなので、「E.S.S.ってどこですか」と近くの人に聞けば、たいてい親切に教えてくれるはずです。ホームページから連絡をとるのも一つの方法でしょう。

 UTのE.S.S.では、先にあげた5つのセクションのうち、どれか1つに所属し、そこを中心に活動をすることになります。1年生は夏までは「新歓期(お試し期間)」という形で全てのセクションの活動を一通り体験した上で、9月にセクションを選びます。ディベートセクションの場合、6月に上智大と合同で「Exchange Debate」という新入生大会を開くので、まずはそこを目指して練習することになるはずです。9月のセクション決めでディベートセクションを選べば、晴れてあなたもUTYO Falconsの一員です。

 なお、大学によってE.S.S.のセクション決めのシステムは異なるので、注意して下さい。たとえば、筑波大の場合は4月の入部の段階でいきなりセクションを選ばされ、それ以降は全くお互いの交流がないそうですし、逆に早稲田のWESAの場合は全体活動が中心で3年までセクション分けが無く、最後までセクションに所属しない人もいるそうです。また、大学によってはディベートセクションがなかったり、自分が望むスタイルのディベートをやっていない場合もあるので、入部する前に話を聞いておくようにしましょう。


英語やディベートの経験は必要なの?


 基本的に、英語やディベートの特別な経験は全く必要ありません。

 もともと、E.S.S.メンバーの半分は「英語が苦手だから何とかしたい」と思って入ってくる人たちですし、そうでなくても英語なんて所詮「慣れ」ですから、半年も続けていれば嫌でも話せるようになります。帰国子女の場合は確かに有利ですが、それも最初のうちだけで、結局ディベートの上達にはあまり関係ありません。むしろ大切なのは、最後までちゃんと続けようとする「気合い」です。少なくとも、英語についていけないことが原因でE.S.S.を辞めた、という話は聞いたことがありません。

 また、ディベートの経験もあった方が有利は有利ですが、皆が経験を積んでくる10月〜11月ごろになってくると、結局あまり差はなくなってきます(独走する人は独走しますが)。例年、経験者の新入部員はゼロの場合がほとんどですし、いずれにしても英語・ディベートともに先輩が付き添ってきちんと最初から面倒を見てくれるので、経験云々で心配する必要は全くありません。

 メジャーな大会で優勝しているのも、ほとんどは大学に入ってから英語・ディベートに取り組み始めた人たちです。

© 2004-. Misudo.com. All rights reserved.