という流れになります。
逆にデメリットの場合には、
ということになります。
このままではわかりにくいので、もう少し具体例を見ることにしましょう。たとえば、論題が「ゴミの有料化」であれば、メリットは、
■メリット:「ゴミの減少」
a) 現状分析
いま、ほとんどの町ではゴミを出すのはタダ。従って、好きなだけゴミを捨てられる。
その結果、ゴミの量は増加の一途をたどり、以下のような問題が起こっている。
1、ゴミの埋め立て地が足りない。
2、焼却施設の能力を超えた量のゴミを無理矢理燃やしているので、温度が上がらず、ダイオキシンが発生している。
b) 発生過程
ゴミを有料化すれば、人々はお金を払いたくないので、できるだけゴミを出さないように努力する。
実際に有料化をした伊達市では、ゴミは大幅に減っている。
この結果、1のゴミ埋め立て地の不足は軽減される。
さらに焼却施設でも余裕ができるので、ゴミをしっかりと高温で燃やすことができ、2のダイオキシンの問題も解決する。
c) 重要性
1、ごみの埋め立て地がいっぱいになれば、あとはあふれるしかない。不衛生な環境では病気が流行しやすくなり、死者も出る。
2、ダイオキシンはたった1グラムで何万人もの致死量に相当する猛毒。これを出さないことは極めて重要。
同様に、デメリットは、
■デメリット1:「自家焼却の増加」
a) 現状分析
いま、ほとんどの町ではゴミを出すのはタダなので、人々は特に意識せず、ゴミを指定された回収場所に出している。
b) 発生過程
ゴミを有料化すると、人々はお金を払いたくないため、なるべく自分の家でゴミを燃やし、外に出すゴミを減らそうとする。
c) 深刻性
自家用の焼却炉は規模が小さいために十分に温度が上がらず、ダイオキシンの発生につながる。ダイオキシンはたった1グラムで何万人もの致死量に相当する猛毒で、これが民家のすぐ近くで発生する、というのは極めて危険。
■デメリット2:「不法投棄の増加」
a) 現状分析
いま、ほとんどの町ではゴミを出すのはタダなので、人々は特に意識せず、ゴミを指定された回収場所に出している。
b) 発生過程
ゴミを有料化すると、人々はお金を払いたくないため、法で定められた回収場所以外の場所にゴミを違法に投棄する。
c) 深刻性
不法投棄の増加は街の衛生状態を悪化させ、伝染病のまん延、ひいては死者の発生をもたらす。
という具合になります。