一般に、ディベートセクションの活動はとてもシンプルです。大会に出て、勝つ。本当にそれだけです。
もちろん、地べたでぼーっとタバコをふかしているだけでは勝てるはずも無いので、それなりの準備と練習は必要になります。基本的に、シーズン中の土日は、ほぼ毎週何かの大会が開かれているので、自然と準備・練習は平日、という形になります。
年間を通じてAcademic Debateの大会はたくさんありますが、おおまかにシーズンは前期(3月末〜6月)と後期(9月〜12月)の2つに分かれています。シーズン前の2月と8月に新しい統一論題が決定され、それから半年間、1つのテーマについて議論を重ねていくことになります。大会には、同学年大会・準メジャー(中規模の全国大会)・メジャー(最大規模の全国大会)の3種類があり、後者になるほどレベルが上がります。もちろん、全員が全ての大会に参加するわけではありません。自分の予定に合わせて出たい大会を決め、それに照準をしぼってパートナーと準備をします(大学のディベートは2人1組です。パートナーは大会ごとに変わる場合がほとんどです)。
- メジャー大会:KUEL、JNDT、TIDL、East-West、SIDT、KAEDE、All Japan、NAFAT
- 準メジャー大会:KIDL@関西、NAFA北信越@新潟、NAFAみちのく@東北、NKT@関西
- 2年生大会:NAFA教育リーグ、AYAME、SEED
- 1年生大会:SIDTF、FEED、FFDT、MFD他多数
- セミナー・キャンプ:NAFAセミナー(3月・8月)、KAEDEキャンプ(8月)
新入生の皆さんはゴールデンウィークの新歓合宿を経て、まず、6月末に上智大の英語会(E.S.S.)と合同で開かれる「Exchange Debate」という新入生大会に向けて練習することになります。数週間前からパートナーが決められ、練習会も開かれます。
| 新歓・1年生大会 | 2年生 |
4月 | 新歓コンパ | KUEL、春KIDL@関西 |
5月 | 新歓合宿・練習会 | AYAME、JNDT |
6月 | Exchange Debate@上智大 | TIDL、East West、SEED |
7月 | (テスト) | (テスト) |
8月 | 夏合宿・後期論題発表 | KAEDEキャンプ |
9月 | 秋合宿・SIDT Freshman | NAFA北信越@新潟、SIDT |
10月 | FEED | NAFAみちのく@東北、KAEDE |
11月 | FFDT | NKT@関西、All Japan |
12月 | MFD | NAFAT |
1月 | (テスト) | 追い出しコンパ・引退 |
2月 | (テスト)・前期論題発表 | |
3月 | 春合宿・NAFA教育リーグ | |

一方、新歓活動の合間を縫って、上級生は大会に出まくっています。試合の雰囲気を生で感じることができ、英語のスピーチに慣れたり、フローシート(試合内容のメモ)を取る練習にもなるので、時間に余裕があれば、ぜひ上級生大会にも見学に行きましょう。また、例年Exchange Debateの1週間前にSEEDという2年生大会があるのですが、やる気のある1年生は、この時期から2年生と組んで上級生大会に出ることができます。
夏合宿と秋合宿を経て、所属するセクションが決まったら、あとはひたすら後期の大会に向けて、上級生の知識を吸収しながら、練習に明け暮れる日々が続きます。最初はみんな1年生大会からスタートしますが、10月〜11月頃には2年生と組んで、3〜4年向けの上級生大会にもガンガン出場します。通常、大学のE.S.S.は3年で引退するのが基本なのですが、UTの場合は3年になる段階でキャンパスが本郷に変わるために、2年で引退になります。このため、1年生のうちから上級生大会に出ることができ、他の大学よりも1年早く成長します。最初は大変ですが、本気で取り組めば、12月には同学年大会ではほぼ無敵の状態になります。